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懐かしの先生情報

FOR YOU TALK | INTERVIEW 02 気楽にね、肩の力を抜いて。

加古 進 先生

1987年10月の邦友会誌 Vol.9に掲載された「FOR YOU TALK」記事より
※先生は2002年8月1日ご逝去されました。

FOR YOU TALK第5回は、経営学の講義でおなじみの経営コンサルタントの加古進教授をゲストに仕事のこと、ご家族のことなど色々とお話を伺いました。
固定観念にとらわれない加古先生らしいフォーユートークです。
いつもそうなのですが、取材をする場所を選ぶとき決まって頭を悩ませる。取材をする場所の条件としてあまり遠くないこと。そして、ここで一番気を使うのが迎えるゲストにマッチするような場所を選ばなければならない。今回に関しても今まで自分が行った店の記憶をたどって、思い出したのがレンガ塀に囲まれたハロードゥの一角にある「FILLE DE VINCENNES」雑誌に出てきそうな少し薄暗くて恋人たちがお茶を飲むにはムードのあるテラス。そんな苦労を知ってか知らずか、水色のワーゲンに乗った今回のゲスト加古進教授の登場です。

仕事

個人的なことで恐縮ですが、私は短大在学中の2年間加古先生のゼミでしたが、こうやってじっくりとお話をするのは初めてのように思います。今日は私なりに先生を分析したいと思います。

先生は生産性本部の生産コンサルタントの一員として、東海理化電機に初めて流れ作業を取り入れ、2秒かかるものを1秒に。堀江金属工業ではいいものを安くと、全国的にも優秀な企業をはじめ、数多くの企業の生産部門の改善にかかわってみえたそうです。「ある企業の作業員が、自分は仕事が忙しくほかの作業員が暇そうにしているのを見てぼやいていたんだが、暇そうにしている作業員が問題ではなくて、その忙しいといっている作業員の作業部分に問題があるんだよ。」と、作業員の目とプロの目との違いから、洋菓子のモロゾフやトヨタ系のアイシン精機と今まで手がけてきた仕事の話をしているときの熱い目が印象的でした。

家族

加古 進 先生

テラスに飲み物が運ばれてきました。「ここは、コーヒーとチョコレートケーキがおいしいんだよ。」と、先生。少し息を抜いてご家族のことを伺いました。

奥様とはどのように知り合われたのですか?
「事情があって幼いときに父親と離れて暮らしていたときに面倒を見てくれた方の姪にあたるのが今の家内でね。本当はその方が自分の養女にしたかったらしいんだが、自分の娘にするより僕と結婚させたほうが手っ取り早いと思ったらしいんだ。」「子どもは男が2人。長男は家を出て働いています。2番目はオートバイのレースをやっている。スポンサーがついているとはいえいつまでもできる仕事じゃないからね。でも好きでやっていることだし、子供じゃないから自分なりに考えていると思う。だから、やめろとは言わない。」

決して放任的ではなくて本人を尊重した父親の胸のうちはやはり心配でしょうね。

おわりに

「暇なときは絵を見たり、プールへ泳ぎに行ったりしているんだ。昼休みには色々なお店を回ってみるんだ。ここの地下にもお値打ちでおいしいフランス料理の店があるんだよ。」と教えていただきました。

この後、何か予定はあるのですか?
「仕事の打ち合わせがあるんだよ。」
日曜日なのに大変ですね。がんばってください。
「日本人はよく“がんばって”“一生懸命”という言葉を使うけれど日本人だけなんだよ。そういう風に声をかけるのは。」
外国では何て言うんですか?
「気楽にねとか、肩の力を抜いてという風な言い方をするんだよ。」

先生らしい会話だと思いませんか?


最後に忙しい中ご協力くださりありがとうございました。先生のご健康を祈りつつフォーユートークを終わりたいと思います。

(担当:伊藤・浅田・中川・佐藤)