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懐かしの先生情報

FOR YOU TALK | INTERVIEW 06 一般のパソコン教室で教える内容ではなく、大学でしか学べないことを。

成田 良一 先生

1996年8月の邦友会誌 Vol.27に掲載された「FOR YOU TALK」記事より

今回お招きの成田先生は、コンピュータが専門で[ネットワーク論]・[プログラミング]等を担当されています。1991年より東邦短大で活躍されていて、TMCCが開講したばかりの時期でしたので、多忙な毎日の合間に取材をさせていただきました。

プロフィールを教えてください

出身は熊本で、子供の頃は肥満児だったんですよ。家がスポーツ用品店の卸と小売をやっていて、よく裏の倉庫で遊んでいました。

高校まで熊本で暮し、1年浪人して東京大学教養学部基礎科学科に入学しました。

その後大学院に進み段階を経て博士課程までを修了し32歳で卒業しました。

大学から大学院にかけて、数学を中心に勉強していたのですが、大学院時代の後半の頃からコンピュータに興味を持つようになりました。

卒業後、富士通の研究所に就職し、人工知能(AI)の基礎理論を研究しました。AIはその頃ブームだったんですね。

後半はAIから離れ、政府の共同プロジェクトに参加し、スーパーコンピュータを何台か同時に動かす仕事をしていたのですが、これがすごく大変で連日深夜までの残業続きで潰瘍になるぐらい忙しい毎日でした。

ご家庭について教えてください

岐阜に家があって、そこに妻ともうすぐ2歳になる子供が住んでいます。妻の事を“ニョ-ボ”と呼んでいます。

平日は仕事が忙しく岐阜まで帰れないことが多いので学校の近くに部屋を借りていて、普段はそこから学校に通っています。だから、家族と過ごすのは週末だけなのですが、家にいる時は子供の相手をしたり、ニョ-ボに代わって料理をしたりしています。ほとんど自己流ですが中華料理が多いですね。

ニョ-ボとは大学院生の頃に知り合ったんですが、彼女は、ロケット燃料など燃料学の研究をしていました。今は岐阜の大学で、情報工学を教えています。家でよく二人でお酒を飲みながら、コンピュータのことなど話しています。結構、仲良しなんですよ。

子供の頃の夢は?

小説家になりたかったです。あと、本が好きだったので図書館の司書もいいなと思っていました。その頃は本が読み放題の職業だと思っていたんですね。

でも今は一番好きな自分の最も興味のあることを仕事にしているので、これでよかったと思います。

学生時代の事を教えてください

成田 良一 先生

学生時代はヒッピーとルンペンの間ぐらいの生活をしていました。その頃はそういう人が多かったですからね。

一番の思い出は卒業式の2日前の事、新宿のある店で長野県出身の友人と二人でお酒を飲んでいたんですが、急にその日の夜帰省することになり、二人でウイスキーを買い夜行に乗って長野に向かいました。白銀の世界を見たのは初めてで、せっかく来たんだからスキーに行こうということになったのですが、突然の事で何も持っておらず道具をレンタルし、新宿で飲んでいたそのままの服で、生まれて初めてスキーをしました。翌朝長野を後にし、上野に戻ったのが12時。急いで下宿に戻ってスーツに着替え、13時からの卒業式に出席しましたが、身体はボロボロで大変でした。今になってみるととても懐かしい思い出ですね。

趣味は?

学生時代は、マージャンと囲碁に熱中していました。スポーツは苦手なんですが、中学のときはサッカー部に、高校では山岳部にちょっとだけ所属していました。あと、水泳も好きです。ずっと変わらず好きなのは読書で、子供の頃からよく小説などを読んでいました。一番好きな作家は筒井康隆なんですが、最近書かなくなってしまったので少し残念です。

映画を見るのも好きで、今はもう亡くなったんですがロシアのアンドレイ・タルコフスキー監督の作った映画が好きです。有名な作品に‘惑星ソラリス’や‘ストーカー’などがあるのですが、どれも退屈な映画で1回目は必ず眠ってしまうんです。3回目ぐらいでやっと作品の内容が理解できるくらいつまらないのですが、妙に気になって何度も映画館に通っていました。

愛知東邦大学・東邦学園短期大学 名東コミュニティーカレッジについて

昨年の3月ぐらいから具体的に検討しはじめ準備に1年以上かけ、今年の4月に開講しました。

私の担当している「インターネットを使おう~www入門~」では、パソコンがブームになっていることもあって、応募件数が多く20~60歳代までさまざまな年齢の方々が来ています。中でも30~40歳代が一番多く殆どが女性です。

この講座では、一般のパソコン教室で教えているような内容ではなく、大学でしか学べない事をいろいろ工夫して教えています。

東邦短大に勤めることになったきっかけは?

富士通研究所に勤めて、政府のプロジェクトが終わった頃、忙しい毎日が続いたのと、会社組織の中の一員として会社の中で研究することは自分に向いていないなと思っていた所に、短大講師の話を頂き、東邦短大に来ることになったんです。短大に行けば落ち着いて、自分でやりたいと思っている研究もできるだろうと思って来たのですが、コミュニティーカレッジの開講などもあり、年々忙しくなってきて、殆ど自分の研究の時間も取れない状態です。

私が短大に来た時、学校にはコンピュータのネットワークが全くありませんでした。それまで、私はネットワークを友人との連絡やいろんな情報の入手などあたり前の様に使っていたので、ネットワークがない生活は考えられず、「近い将来、必ず必要になるから」と周囲を説いてまわりご理解をいただいて、1993年にやっと接続しました。

最初は個人的な動機で始めたのですが、その結果TMCCの開講や、授業の増加に結びついてしまったのですから、自分で自分の首をしめたことになりますね。

これからの目標は?

成田 良一 先生

学校で教職員、学生を含め全員がインターネットを使えるようにしたいですね。

それは、使える人達が増えることによって広まり、普及していく。その努力を今やっているところです。

もっと先の目標としては、数学に於いて、ずっと以前からいじくっている問題があるのですが、その問題を解決したいと思っています。

取材を終えて

ご夫婦揃って東大卒と伺って、取材開始直後に固まってしまった私たちスタッフ。でも、お話をしていくうちにとても気さくな方という事が分かり、ホッとしました。今からパソコンのキーボードをたたいて(?)遊んでいるという2歳になる息子さんの行く末が楽しみですね。
最後になりましたが、成田先生、取材にご協力頂きありがとうございました。

(担当、仲・高木・服部)