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あの人、この人 | INTERVIEW 02 目標を持ち続けて継続させる事の大事さを知りました。

短大31回生 坂野幾洋さん プロボクサー(スーパーフェザー級)

邦友会誌 Vol.40(2003.8)に掲載された記事より

今回のあの人この人は短大31回生の坂野幾洋さんです。短大在学中からボクシングを始め、約5年の月日を経て、昨年6月に念願だったプロボクサーデビューを果たしました。プロボクサーへの夢を実現させ、新たなチャレンジを取材中(5月17日)にも聞く事が出来ました。

ボクシングを始めたキッカケは?

もともと、学生時代から空手などの格闘技に憧れていたのと、マンガの影響なんかも大きかったです。ただ、中学・高校と通っていた学校にはボクシング部が無くて、始めたのは短大2年からなんです。
ちなみに、うちの高校には空手部も無かったので、柔道部に入りました。それで、ますます格闘技が好きになりましたね(笑)
自分は東海市の「トコナメジム」の所属なんですが、ジム会員の8割強がプロ選手またはプロ志望、残りの会員はダイエットやストレス解消など主に体作りの人たちです。みんな、夢見てジムに来ているんですよ。自分は最初からプロになろうと思っていたんですが、まわりの人たちは高校生からボクシングを始めている人が多くて、年齢的にはスタートが遅い方なんです。

プロになる為に苦労した事は?

まずプロになる為には、実技テストと筆記テストに合格すればプロライセンスが貰えるんですが、実はプロボクサーになるよりも、プロテストを受けられるようになるまでがとても大変なんです。
自分は、プロテスト受けるまで練習生として4年半くらい下積みを積んできました。練習生たちはみんな自分の力を試したくて、テストを受けたがるんですが、ジムの会長やトレーナーの目から見て、GOサインが出ないと受けさせてくれないんです。練習生の10%ぐらいの者しかプロテストは受けられないんですよ。
最近は某テレビ番組の影響なのか、誰でもすぐ受けられると思いこんじゃう人がいるんですけどね(笑)

普段練習は何時間やるのですか?

毎朝約4kmのロードワーク、昼間はバイトなどしてジムワークは7時半くらいから約2時間練習してます。試合は2・3ヶ月前に決まることが多いんですが、スパーリングは試合直前に集中して行いますよ。普段からスパーリングばっかりやってると、ケガやダメージの蓄積で頭がホントにおかしくなっちゃうんで。
あと他のジムに出稽古に行くことが有って、その時はもう「道場破り」の気持ちで練習しますよ。
あと、練習で自分的に辛かったのが、ロードワーク。自分の甘えを断ち切って(例えば眠たいとか、体が痛いだとか)、走り出すまでが辛かったですね。でも走り出しちゃえば、爽やかな気分になっちゃいます(笑)

ボクサーといえば減量がつき物なんですが・・・

自分はスーパーフェザー級※1(57.15~58.97kg)なんで、普段は65kgぐらいの体重を、最終的に58.5kgまで落とします。
ごく一般的には、試合が決まった時点で少しずつ落とし始めて、本格的には3・4週間前から絞っていくんです。
その時は基本的に炭水化物は止めて、サラダ・コンニャク・リンゴなど軽い物ばかりで、試合2・3日前はグラム単位レベルの食事になるんです。

試合に関して教えて下さい

短大31回生 坂野幾洋さん

2002年6月がデビュー戦、同年9月と2003年3月に試合しました。3戦1勝2敗です。試合中は当然一生懸命やっているんですが、まだまだ結果が出ていない。この世界は結果が全てなので、もっともっとがんばって結果を出したいです。
いつも、東邦短大の友人たちが応援してくれるのがすごく嬉しいですね、応援団幕も凄く大きいし(笑)

当面の目標は?

今はまだ4回戦※2だけど6回戦、8回戦と勝ち上がっていってとにかくベルトを巻きたいです!ただ、世界チャンピオンたちは、もう人間のレベルじゃないですよ(笑)
あとは、夢や目標に向かっている人が、自分の試合を見て、刺激を受けてくれたらいいですね。そういう人たちの火つけ役になりたいですね。
密かな野望(!?)としては、自分がどんどん経験を積んで試合のメインを飾れるようになったら、東邦の学園祭で試合が出来ると「面白いかなぁ~と」思っています。

それから、6月に家族とお店を出すんです!

短大31回生 坂野幾洋さん

東海市の名鉄・太田川駅の西口に「どんでん広場」が6月12日にオープンするんですが、その一角に「コロちゃんのコロッケ屋・どんでん広場大田店」をオープンする事になったんです。
規模は小さいけれど、人生の経験や勉強になって面白いかな?と。次に何か事を起こそうとした時に、こういった経験を積んでいたら今後に生かせるかな?と思ったんです。今は開店する準備で、いろいろな本や資料で少しずつ勉強しているんですよ。経費や税金がどうとか(笑)
これが成功するか、失敗しちゃうのかはまだ解らないですが、自分は成功させるつもりでいますよ!

では、皆さんにメッセージを。

短大31回生 坂野幾洋さん

当初の夢でもあり、目標でもある「プロボクサーになる」という思いを胸に、一心に突っ走ってきました。
約5年の年月を経て当初の目標を、実現させる事が出来ました。そして、目標を持ち続けて継続させる事の大事さを知りました。
これからは、仕事もボクシングも一生懸命にがんばり、人生を突っ走って行きたいと思います。応援をお願いします!!

取材を終えて

今回取材をしていく中で、何事にもチャレンジして行く姿勢と、「不屈」と云う言葉をかみしめていた姿がとても印象的でした。この「不屈」と云う言葉は、試合の時の応援団幕にも「不屈の精神で戦え!」と記されています。
みなさんも、知多半島に行った時にはぜひ「どんでん広場」によってみては?きっと何かパワーがもらえますよ。

(担当 阿部)

※1 この階級でとても有名な選手は、元世界チャンピオンの畑山隆則さん。

※2 プロテストに合格したボクサーにはライセンスが交付されます。ライセンスにはC級(4回戦=4ラウンドまで)・B級(6回戦まで)・A級(8回戦以上)。ちなみに、日本タイトルマッチは10回戦・東洋太平洋タイトルマッチと世界タイトルマッチは12回戦で行なわれます。