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舩木恵一教授 副学長就任インタビュー

愛知東邦大学副学長 舩木恵一教授

愛知東邦大学副学長 舩木恵一教授

2021年4月から副学長に就任された舩木教授にインタビューさせていただきました。動画も公開しておりますので併せてご覧ください。

Q.舩木先生の経歴をご紹介ください

大学を卒業してからマーケティング関連の広告会社へ勤務してました。30歳くらいから10年近く海外経験をし、40歳過ぎに日本に帰国しました。その後、当時海外での経験者が多くなかったことから、外資系の広告会社にスカウトされ複数の会社で副社長や代表取締役になりました。広告主側として生命保険会社や、ファッションのeコマースの会社での経験もあります。そんな中、愛知東邦大学の教員の話があり、現在に至ります。当時グローバルに活躍できる日本人の若い人を育てたいと、またその必要性も感じていましたので、これはいい機会だと大学教育に挑戦することになりました。

Q.企業の経営から、大学の教員へ転身された理由を教えてください

今までは、経営者として売上と利益を追求する毎日でしたが、教員はどうしたら学生のやる気を引き出せるか。その結果として学生自身が成長を実感できるかが重要となり、必ずしも数値化できない部分が問われるところに魅力を感じました。もう一つは、実業の世界でのノウハウが教育にも必要ではないかということです。仕事に求められる臨機応変に考える力や、相手を説得するプレゼンテーション力が重要です。主体的に考え、自分の意見を伝えるスキルを持っていないと世界では通用しないと思います。自分が壁に当たって苦労したことをそのまま学生に伝えたいと思いました。

Q.実務家教員としての強みを教えてください

あらゆるものに関してリアリティが違うと思います。マーケティングやブランディングは、実際のビジネスの現場ではどう評価され物事が動いていくか、机上の空論ではないものを提供できると考えています。
自分も大学を経て広告業界に飛び込んだわけですが、大学時代に学んだマーケティングは学問的なもので、リアリティが全く違います。今は変化が激しいですし、技術の進歩でやり方が全く変わるので、今目の前で起こっている事を覚えるのではなく、変化にどう対応するかということに慣れていく方が有利だろうと考えます。社会では理屈ではなく、いろんな事象に対応していかないといけない。必ずしも理論的や体系的に整理された世界にないものにも対処するということに対して、臆病にならず逆に楽しむ人が新しいアイデアを作ったり動かしたりしていきます。そして知識量や偏差値は実社会においてはそんなに重要ではないことを伝えていきたいです。

Q.学生に大学4年間で身につけて欲しいことを教えてください

物事を深く考える力や主体的にとらえる力、何よりも柔軟な思考性を身に着けて欲しいと思います。大学の教養科目や専門科目では、自分は何者かということや、社会はどうなっているかということ、その社会と自分はどう付き合っていくのかをしっかりと考えられる人になってもらいたいと思います。まだまだ解決できていない社会の課題はたくさんあると思います。それを誰かがとか、政府や国が良くしてくれると漠然と考えるんじゃなく、自分が解決していく一人になるんだと高い意識をもって欲しいと思います。

Q.指導上で大切にしてることや気を付けているところはありますか?

こちらから、こんな考え方があるよと言うと、学生はそれを覚えればいいという姿勢になります。だけどこれが何年後かには全く違う考え方に変わるかもしれない。また、反対の立場になると答えは違ってくるかもしれないということを考える習慣をつけてもらいたいです。自分に関係のないテーマの話になると興味を持ちづらいため、身の回りにある生活とどんな関係があるのかと提示することによって、意識をもってもらおうと、工夫はしています。
実際に海外に行くと、シンガポールとかマレーシアで新しく仕事を受注するときに提案をしたり、見積もりを出したりします。最終的に企画内容だけではなく、その業務を担当する執行責任者や、その現地法人の社長が呼ばれて価値観を問われる時があります。例えば20世紀はどんな世紀だったのかとか。ドルに変わる通貨は、どれを基軸に考えるとリスクが少ないかとか。全く広告宣伝とは関係のない話を聞かれることがあり、実際に仕事をする取引先がどういう見識や知識を持ち、どういう価値観を共有できるのかを問われることが多かったです。日本市場では競争環境は与えられたタスクの中でどう正解をだすのか。また、どう安く出すのかいうのが多かったですが、欧米市場では一緒にいるパートナーに何を求めるかが倫理性であり、ものの見方や価値観の共有化であることのウエイトが大きい印象があります。日本にずっといて、社会や企業に貢献すること自体は悪くないですが、日本しか見てないと世界からずれていってしまいます。ずれることも怖いことなんですが、国や他国が決めた政策を正しく評価ができないことが一番怖いことです。だから、いろんなことに興味を持って違いを理解したうえで自分はこの考えだ、というものを選択してもらいたいです。

Q.最後に、卒業生のみなさんにメッセージをお願いします

今年から副学長をさせていただいています舩木と申します。愛知東邦大学は小さくて教職員との距離が近いというコンセプトが非常に魅力的な大学です。それだけではなく、もっと変わっていく、変化していく、成長していく大学になっていきたい思っています。他大学の後追いではなく、愛知東邦大学が先に走っているようにしていきたいと思います。ですから卒業生の皆さんも変化に対応し、変化を楽しみ、そしてともに成長する感覚をぜひ持ち続けて下さい。
大学も変わります。皆さんもいい方向に変わっていき、ともに何年か先に「俺たちは随分変わったところにきたな」と変化を楽しめるよう、そんな大学になっていきたいです。皆さんが戻ってきたい。また、ちょっと行ってみたいと思える大学になっていたいと思っています。応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

インタビュアーの一言

実体験によるお話はリアリティがあり、非常に興味深く、参考になる部分が多くありました。
ありがとうございました。

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