exhibition03短大11回生 上田賢次

展覧会報告 | Part Ⅲ写真展「遠景」

短大11回生 上田賢次

邦友会誌 Vol.34(2000.3)に掲載された記事より
短大11回生 上田賢次

平成12年1月5日~22日に、海部郡蟹江町の喫茶ビクターにて上田賢次さん(11回生)の写真展「遠景」が開かれました。最終日に私たちは会場にお邪魔しました。

今回のこの写真展は、上田さんが長年住み慣れた名古屋での生活に12年間で終止符を打ち、故郷の津島市に戻ったところ、見慣れているはずの故郷の美しい風景に気付いたのがきっかけだったということでした。会場には、ここ2.3年の間に、自宅周辺などで撮影したカラー写真15点が展示されていました。
会場は、まさに町の喫茶店で、とてもアットホームな空間での写真展でした。上田さんになぜ、この場所で写真展を開こうと思われたのかと聞いたところ、この喫茶店は自分がよく来る所だし、町内の人達もここによく集まるからだということでした。確かに、取材の最中も突然挨拶に訪れる人がいたりして驚きました。

上田さんの写真には、一枚一枚にそれぞれの撮影された日と一言のエピソードが添えてありました。今回の写真展のテーマは「ここに住んでいるからわかる。ここに住んでいないとわからない。」というものですが、まさに、この土地でしか出会えない、この場所にいたからこそ出会えた風景ばかりで、感動を覚えました。

短大11回生 上田賢次さん

上田さんに、津島市に移られてから便利になったことを聞いてみました。一番良かったのは家族と過ごす時間が増えたことだそうです。仕事場が昨年暮れから一緒になり、家にいる時間ができたことで、最近では日曜大工をはじめ、ガーデニングなどもこなされているようです。そんな毎日の生活の中で出会った風景や自宅のベランダから見た風景ばかりを集めた写真展でした。

(担当:八木・後藤)

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