personal07短大16回生 山尾浩之さん

あの人、この人 | INTERVIEW 07自分に正直に生きて、やりたいことをやったらいいと思います。

短大16回生 山尾浩之さん
ペンション経営

邦友会誌 Vol.9(1987.10)に掲載された記事より
短大16回生 山尾浩之さん

清里 パンプキンハウスの巻

アメリカ人ポール・ラッシュ博士によってキープ協会が設立される前までは、全くの原野だった清里。今や、乙女たちの憧れのリゾート地。夏になると、都会から乙女たちが憧れのペンション・ライフを満喫するために大移動してくるのです。

今回は、その清里でペンションパンプキンハウスを経営する、山尾浩之さん(16回生)を訪ね憧れのリゾート地で働く側のお話を伺いました。

山尾さんは三重県生まれの名古屋育ち。短大を卒業して東京のデザイン事務所に2年間勤め、その後喫茶店をやったり、ペンションの居候をしたりしてフラフラしていたそうです。そしてパンプキンハウスに来て、病気で倒れた前のオーナーに頼まれてパンプキンハウスをやっているそうなのです。

「だから、ここは俺自身出資してないのね。やっぱ、自分の最終目的は自分のペンションを持つことなんだよね。」

Qそうすると同じ清里に?

いや、清里には建てないね。というのは清里はペンションが乱立状態にあって、お客の取り合いで状況が厳しくなってるからダメなんだよ。

Qパンプキンハウスという名前は?

聞いた話なんだけども、清里には高原野菜はいっぱいあっても何故かかぼちゃだけが無かった。それじゃあ作ってやろう!ということで、ペンションの名前としてつけたみたいだね。

Qペンション経営は?

山尾さんは、ヒゲを生やしていらっしゃるせいか26歳には見えぬ落ち着きよう。ヒゲを剃ればイイと思うんですが。
「剃っちゃうと、スゴく若く見られて、それこそバイトに思われてバカにされるからね。だから逆に老けて見られるようにヒゲを生やしてる状態なの。」
やっぱり、そういうことあるんですか?
「かなりあるよ、それは…」
そういうお客さんはすぐわかりますか?
「最初に来たときにね。態度がやたらデカくて、他のお客さんへの迷惑を考えない。何をやろうが俺の勝手だろ!泊まってやってるんだからって感じでね。」

Qペンションライフに憧れてバイトに来る娘たちっていますよね。

「夏にバイトに来た娘に、バイトの最後の日の晩どうだった?ペンションって自分の思ってた通りだった?って聞くと、必ずこんなに大変な所だとは思わなかったってね。とにかくウチの場合、バイト料は安いけれども、自由時間を少しでも作ってあげてるからね。他のペンションじゃ一日中カン詰めという所もあるから。」
男女不問、やる時はやる遊ぶ時は遊ぶ。そういう風にけじめをしっかりとつけられる人をパンプキンハウスでは募集中なのです。

Qスタジオを作る話があるとか

短大16回生 山尾浩之さん

一応、5部屋作って3つは街中のよりは広めという感じ。あとの2つはその3つよりも、さらにゆったりとできる感じにしようと思っているんです。各部屋にはデッキを置くし、楽器は最高のモノを揃えてね。予定だけど、5つの内の1つはレコーディングのできる部屋にしようと思っているんだよね。
音楽のお客さんだけでなく、一般のお客さんが来ても楽しめるように、ビリヤード台とか卓球台とか置こうと思ってるんだ。清里という所は、雨の日なんかだと車じゃないと回れないから、電車で来たお客さんにも楽しんでもらえるように色々と企画してるんです。

Q邦友会誌について

正直言ってセンスがないね。がっかりしちゃってね。デザインコースがあるのに、あんなのしかできないのかな?と思って…。デザインコースのやつを使うとか、筒木(同級生)に、全部任せてしまうとか。もう少し工夫できないものかな。

Q最後に学生にメッセージを

「自分の夢を持って生きていって欲しいね。それが大きくても小さくてもいいからね。あと、自分に正直に生きて、やりたいことをやったらいいと思います。」

「言いたいことは、ハッキリ言う。」とおっしゃる山尾さん。編集委員には耳の痛いお叱りの言葉も受けましたが、山尾さんの言われるように、現実となると厳しいかもしれないが、夢だけは大きく持って生きていきたいと思いました。

清里漫遊記

7月4日(土)、くもりのち晴。AM8:00発しなの3号で我々取材陣は清里へ向かった。
小淵沢~清里間の列車内はギャルだらけで、私たちは圧倒させられたのであった。今更、清里の街を紹介するのもなんなので、詳しく知りたい人は編集部までどうぞ。実際に清里を回ってみるとやたら坂ばかりです。原付バイクを借りた方が絶対に楽なので、免許証は忘れずに持って行きましょう。清里には女の子の喜びそうなお土産屋さんとか、ペンションや喫茶店しかないのかと思いきや、それは駅前周辺だけ。ちょっと離れると馬糞の香り漂う大牧草地帯や、近くの野辺山スキー場では夏場もスキー(グラス・スキー)が楽しめるし、その他乗馬やアーチェリー、ゴルフも楽しめます。
しかし、何をやるにせよ夏場は想像を絶する混みようなので、7月中旬~9月中旬以外のオフシーズンに来た方が空いてるし、ゆっくり見て回れるから得だと山尾さんは教えてくれました。私は秋になったら今度は取材ではなく遊びで来ようと誓ったのでした。

(中川・浅田・齋藤)

1993.3 20号

ペンション エスパシオ(スペイン語)空間という意味

人それぞれ色々な空間があると思ってので、その空間の一部をエスパシオですごしてもらえればと思っています。

以前ご紹介しました山尾浩之(16回生)さんのペンションエスパシオの紹介です。いよいよ独立の夢を果たした山尾さんの新しいペンションです。

自然空間、自由空間など色々あると思います。その空間を我がペンションで過ごしてもらいたいという事から空間という意味の「エスパシオ」を名前に決めました。短大時代にユースホステル部に入り、あっちこっち旅行していろんな人と出会い、旅を助けてもらいました。そんな事を今度は自分が手助けできたらと思っています。

黒姫へ来てスキーはもちろんパラグライダー、乗馬、ウインドサーフィンなどレッスン受けませんか?テニスもゴルフも手軽にできますので、ご利用ください。

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